今日こそは、コスタリカへ移動。
コスタリカの首都サンホセまでは、バスで18時間の移動だから気合入れていこう。
出発の時間は、午前11時。
18時間ということは、午前5時に到着する。
まぁちょうど明るくなってきだすとこだし、いい時間に着くなぁ。
バスはパナマの郊外をひたすら走り、僕は寝たり起きたりを繰り返しながらのんびり過ごす。
午前1時。
真夜中のこの時間にバスはとあるバス停に到着する。
『サンホセだよー』
えぇ!?
早くないかっ!?
予想外の時間にサンホセに着いてしまったみたいだ。
中米一の安全な国と謳われているコスタリカだが、さすがにこの時間にうろうろするのは危ないだろ。
バス停には、客引きのタクシー運ちゃんが、まるでバイオハザードのゾンビのように入り口に群がっている。
明らかに怪しい…。
確実に白タクだろう。
他の乗客たちは、いつのまにかどんどんいなくなる。
このバス停ももうすぐ閉まるらしいし、僕には選択肢がひとつしかなかった。
仕方なく一番人の良さそうなタクシーの運ちゃんに、明日予定していたホテルまでの値段を聞く。
『10ドルだよ』
わぁ、やっぱり。
高すぎだろ。
やばい、この感じ、絶対ぼったくられる。
しかし、僕にはもう運ちゃんに頼るしか手が無い。
最悪な状況だ。
いくらなんでも危ないだろ、この怪しげな運ちゃん。
目的のホテルの名前を告げると、『場所はまかせろ』と言う。
値下げ交渉をし、8ドルまでまけてもらう。
あんま値段下げても、今度は物取りに化けそうで怖かった。
目的の場所をぐるぐる周る運ちゃん。
『場所がわからない』
『ていうか、この辺にホテルなんて無い』
『さっきのバス停近くに、25ドルのホテルがあるけど』
さぁ…どうする?
そんな沈黙を運ちゃんが作る。
ふざけんな、さっき場所はまかせろって言ったじゃないか。
タクシーが目的の場所まで連れて行くことが出来ないでどうする!
ここで降りるか、ホテルまで行くかの二択。
もちろん降りるわけには行かないので、ホテルまで行く事を選択。
ホテル代25ドルは高けぇな。
相場10ドルくらいだぞ。
すぐにタクシーはホテルに到着した。
ここはさっきいたバス停の近くだ。
タクシーの運ちゃんはこう言う。
『往復したから、16ドルだ』
おいおい、お前が振り回したんだろ。
むしろバス停の近くなんだから、最初の8ドル以下でいいだろ!
しばらく揉め事になるが、払わないとバックパックを持って逃げようとする。
まじ、最悪だし。
そして、追い討ちをかけるようにホテルの従業員はにやにやしながらこう言った。
『1泊38ドルです。』
…。
2人ににらまれ、再びさぁどうするみたいな沈黙。
周りには、浮浪者たちがちらちら見え隠れしている。
多分、新しいホテルまで連れてってもらってもタクシーはさらに値段を上げてくるだろう。
安全のための選択肢は一つ。
僕は、タクシーの運ちゃんに16ドル支払い、38ドルのホテルにチェックインした。
チェックインを済ませ、荷物を部屋に置いてから、僕は無線LANが使えるかどうかを聞きにロビーに戻る。
ロビーに従業員はいない。
ふと外を見ると、帰ったはずのタクシー運ちゃんと従業員がなにやら話をしていた。
やっぱり、運ちゃんと宿のおっちゃんは、グルだったんだ。
まじ、やられた。
まぁでも命取られたわけじゃなかったので、良かったかもしんない。
深夜のバス停到着はホント気をつけよう。